フェラ-リと鉄瓶
”ケン奥山” をご存知ですか?
フェラーリ創業55周年記念モデル「エンツォ・フェラーリ」や
マゼラーティ・クワトロポルテ、フェラーリ・スカリエッティなどをデザインした
”ピニンファリーナ”の元デザイン・ディレクター(48歳)です。
”ピニンファリーナ”とはイタリアのトリノにあるデザイン工房の一つで
フェラーリのような小規模なメーカーがデザインを外注する
カロッツェリアの事ですが、その名前は車好きでなくても広く知られて
いるところだと思います。
この山形県出身の日本人が一度も日本国内で就職することなく世界中で
活躍し、体験した数々のエピソードは飽きさせず面白い内容です。
その1例として
「デザイナー1人の力量を比較すると実は日本人とイタリア人では大して差がない」
という話には引き付けられました。
工房内で各デザイナーが新車のスケッチを持ちよりコンペで勝ち抜けると
その人のみが先に進め、負けたデザイナーは手伝う事も
スタジオに入る事も、許されないのだそうです。
そしてドアハンドルからヘッドランプのディテールまで一人でこなすので
相当忙しいものの、これにより全体の統一感が生まれデザインコンセプトを
最後まで貫くことが出来、責任の所在もはっきりする、というのです。
日本のデザインスタジオでは分担が別れていたり、リーダーが多くなって
プロジェクトやデザインそのものが混乱する事が多々あるところが、
イタリアと日本のカーデザインの決定的な違いなんだそうです。
つまり、日本は個人のカラーを集団が消してしまうのに対して
イタリアはデザイナー個人の特徴を上手く製品に反映させているわけです。
これが日本製品とイタリア製品のセンスの差であって、能力や感性の差ではない
というのだからもったいない話ですよね。
システムの違いでこうも製品に差が出ているとは、、、、
でも車に関わらず、どの世界でも良いアイデアを上司や派閥、クライアント達が手を加え、口を出して台無しになっていく様は見かけられますよね。残念です、、、
あともう一つ面白い話あげると 「砂糖伝説」 です。
日本人にはコーヒーに何も入れずブラックで飲む人が多いですが
イタリア人はみんなたくさん砂糖を入れるそうです。
それは、彼の地では「コーヒーにたくさん砂糖を入れて飲む方が男らしい」
とされているというのだから驚き!
太りませんかね?
○ イタリア人の見栄の張り方
○ 何故フェラーリは高くても売れるのか?
○ 妙なところが似ている日本とイタリア
当等、目次に目を通すだけでも面白そうな本です。
”ものづくり”に携わる方には特にお薦めです。

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